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当会会員の逮捕に関する会長声明

                                                          平成26年9月4日

                      当会会員の逮捕に関する会長声明

                                                          広島司法書士会

                                                          会長 末廣 浩一郎

今般、当会の会員が業務に関する詐欺容疑により逮捕されました。当会に所属する会員が、このような国民の皆様の信頼を著しく損なう行為に及んだ事は大変遺憾であり、広島司法書士会の会長として、心より深くお詫びを申し上げます。

司法書士は、日本の司法制度の一翼を担う制度として、高度な職業倫理に基づきその職務を行うことを職責とし、公正な社会を実現し国民の権利を擁護することをその使命としています。今般、当該会員が起こした事件は、このような司法書士の職責と使命を蔑ろにし、司法書士に対する国民の信頼を失墜させるものであり、当会としては到底これを許容することはできません。

 当会には、以前より当該会員について問い合わせや苦情等が寄せられていましたが、その中で、司法書士の品位保持や職務執行等において問題のあった複数の事案について、司法書士会内の綱紀手続に基づき調査を行い、既に綱紀における会員指導としては最も重い「注意勧告」の処分を行っています。この手続において、当会は当該会員に対して、司法書士会を退会し廃業するよう勧告をしており、また、これらの処分内容については、既に司法書士に対する懲戒権を有する広島法務局長に対しても報告を完了しています。

 このように、当会としてはこれまで当該会員に対し強く指導を行ってきましたが、今回、当会が把握していなかった内容に基づく逮捕という事態を重く受け止め、当該会員に対して業務を依頼された方々のご心配やご相談をお受けし、依頼された事案を適正に処理するために、当会において特別に本件に関する相談を受ける体制を整えることとしました。

 当会としては、今回の事件を深く省み、今後も不正を行った会員に対しては厳正な措置で臨むと共に、再発防止のため倫理研修等を一層強化し、当会に所属する会員全員に対して、司法書士の職業倫理を深く認識して公正かつ適正に業務を執行するよう、強く指導を行っていく所存です。

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